人とウェブの垣根を取りたい

Goolge等の検索エンジンの発展とインターネットの常時接続化により、Web上の知識がまるで自分の脳の一部であるかのように利用できる様になってきた。

ちょっとわからない言葉があれば、すぐにGoogleで『○○とは』と検索し、答えを得る。
今日のニュースが知りたければ、Yahoo等のニュース一覧を見ればいい。
Blog流行をチェックするサービスもあるので、巷で話題のトピックを把握するのも簡単だ。

まるで、ウェブが自分とつながっている様な感覚でコンピュータの前に座っている人も多いと思う。
こういった、『人とウェブの一体化』、『全と個の融合』を肌感覚としてみんな感じていると思う。
でも、まだ色々な制限がある。


例えば、ウェブにない情報を調べることは手間だし、キーワードで表現することが難しい曖昧な質問に答えてもらうのも大変だ。
これを解決するのが、それぞれソーシャルサーチ自然文検索になる。
でも、まだまだ制限があると思う。


そこで、その制限って何だろう? と考えてみたら、それは、人とコンピュータのインターフェース、つまりHuman Computer Interface、マンマシンインターフェースなのではないかと思った。
ウェブの情報量や種類は増加し続け、それを探したり、保存したり、関連性を把握することはどんどん簡単になってきている。
だけれど、結局、人とコンピュータのインターフェースは、キーボードとマウスとディスプレイだけだ。
強いて言えば、あとカメラとスピーカーとマイクくらいか。


これってちょっと遅れていないだろうか?
せっかくアクセス先の情報やアクセスするためのサービスは発展しているのに、肝心の大元のインターフェースが、全然変わっていない。これが制限になっている気がする。
だから、ウェブの入口である検索エンジンは”キーボードによる”キーワード入力だし、
情報をクロールする画面やツールは”いかにマウスで便利に扱うか”を前提として作られている。
この当たり前の前提がだんだんと大きな制限になってきている気がしてならない。


CPUやHDD等のハードウェアも、ソフトウェアも、情報も、ネットワークも発展し続けているのに、ちょっとインターフェースの進歩がイマイチな気がする。
逆に、ここにイノベーションの余地が多いに残されているのではないか。


ウェブ進化論』で梅田さん(id:umedamochio)が、Googleを超える会社について暫くは現れないだろう、ということを言われていたと思うが、確かにGoogleと同じ情報を扱う土俵では、現れない気がする。
同じ世界で勝負しようとしたって、なかなかどうして大変だ。
Intel(CPU)、IBM(コンピュータ)、Microsoft(OS)、Apple(モバイルプレーヤ)を見てもわかるけれど、このクラスのスーパーなイノベーションは、既に大きな事を成し遂げた先達の企業が存在する分野からではなく、新しい分野から生まれるものだと思う。
何故かって言うと、創造的な思考をする人は、既に十分に推敲された分野より、まだ開拓されていない、あるいは不満の多く、あまり期待されていない世界に魅力を感じるものだから。


では、そのインターフェースとは何か? どこから生まれるのか?


AppleMicrosoftSONYらはこういった分野の研究も盛んなので、可能性は高い。
携帯電話業界も十分チャンスはあるだろう。
軽いフットワークで良質な製品を作り続けるIO DATAやBuffaloさんの様な周辺機器メーカも狙っているやも。


そして僕も狙っている。


こういう製品についても、企業単体じゃなくて、オープンソースの様に作れたら素敵ですよね。
誰か一緒に開発意欲のある方みんなでやりましょう。 求む、UIイノベーション



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今日のひとこと
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『汝、隣人を愛せよ。』という言葉がありますが、
これは自分の幸せのためでもあると思うんです。
周りの人が不幸せなのに、自分だけ幸せってことはないんです。
逆に、周りの人がみんな幸せだったら、必ず自分も幸せなんです。
だから、周りの人と一緒に幸せになりましょう。
インスピレーション by 斎藤一人さん(斎藤一人 人生が全部うまくいく話 (知的生きかた文庫)
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