ウェブと量子論

量子論をご存知だろうか。原子や電子等の非常に微小なサイズの物質を扱う理論だ。
これは高校の物理学でならうニュートン力学とは全く異なる世界で、例えば、同じ物質が複数の場所に同時に存在したり、確認しようとするとそれが一瞬で消え失せたり、何も無い所から物質が生まれたり、壁を通り抜けたりする、とても不思議な世界だ。梅田さん（id:umedamochio）が『ウェブ進化論』で『これまでに見てきたことのある何ものにも似ていない』ものの例えとして書かれているので、覚えている人も多いと思う。

これは非常に小さなミクロの世界でしか起こりえないもので、僕らが普段生活しているマクロな世界では関係のないものだ。なぜかはわからないが、ミクロの世界では摩訶不思議なことが起こっている。

このミクロ界では、従来の常識が全く通用しない。あらゆるパラメータを把握していたとしても、事前に動きを予測することができない世界なのだ。”まだ予測できない”のではなく、”絶対に予測できない”ことが証明されている。こんな世界が存在していることがアインシュタインやシュレディンガー等の誰でもどこかで聞いた事がある偉い学者さんによって発見されている。

そこで、例によって、これをウェブに当てはめるとどうなるか考えてみた。
ウェブは非常に巨大でしかも増加し続けている。このまま巨大化し続ければ、ウェブをマクロとして捉えた時に、ひとつひとつのサイトやノードは原子や電子の様なミクロな存在にならないだろうか？

となると、マクロな存在＝ウェブから見た場合、個々のサイトやサービスは、突然生まれたり、突然消失したりすることになる。同じものが複数同時に存在し、それが世に認識されると、ひとつに収縮して他のものは消えてしまう。そんな感じになる。

なんかウェブに似ていないだろうか？

ウェブの日々生まれては消えて行く情報に何か似ていないだろうか。

量子論自体、まだ謎が多い学問なので、こういった現象がなぜ起こるかは不明なのだが、ある粒子（小さなミクロ物質）が、『どこにどんな状態で存在するかが確率的にわかる』ということはわかっている。
逆に言うと、『確定はできず、確率的にしかわからない』ということなのだが、それをウェブに当てはめると、『いつどこにどんな感じで出現するかが確率的にはわかる』ことになる。

量子論では、これこそが、かの有名な『シュレディンガーの波動関数』なのだが、これと同じ様に『ウェブにおける波動関数』が作れないだろうか？　わかったからビジネスに結びつく、というものではないのだが、何かロマンを感じる。

仮に、ウェブとサイトの関係が、リアル世界のマクロ世界とミクロ世界の関係に似ているならば、ウェブを分析することで量子論の発展に貢献し、世界や宇宙の謎を理解する一助になるかもしれない！
とても素敵な研究テーマだと思うが、どうだろう。　笑

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今日のひとこと
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今日も明るく、明日も明るく、ずっと明るく。
明るければ全ての悩みは解決する。
明るくなることで周りを照らそう。
みんなの明かりになろう。
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