Googleが労働環境に力を入れる理由

僕もそうだが、皆Googleが大好きだと思う。
できればGoogleで一度働いてみたいと思うエンジニアやビジネスマンは多いだろう。
給料水準も高いだろうし、労働環境がバツグンだ。( Googleオフィス写真
そして何より、一緒に働く仲間(id:essaさんがアンカテで言っているところのドクターファーム)や研究開発環境(サーバファーム)が最高だ。


ここで、ちょっと思ったのだが、どうしてこんなにすばらしいのか? ということ。
もちろんすばらしい人材を惹き付け、その人材に敬意を払っているからなのだろうけど、逆に言えば人材に出て行かれては困るからなのだと思う。

どんな企業でも人材の流出は問題だが、Googleの様な企業の場合、もっと深刻だと思う。
なぜなら、一部のエンジニアは、Googleの検索アルゴリズムを知っているはずだからだ。
MicrosoftやYahoo等の競合は喉から手が出る程欲しいだろう。

もちろん、検索アルゴリズムさえわかればGoogleに追いつけるわけではなく、分散コンピューティング技術等、他にもすばらしい技術が山ほどある。
そして、Googleはたとえ真似されても改善し続けるから、並べるわけではない。
でも、Googleに近づく道であることは確かだ。


ちょっとずるい道だと思うし、僕は企業に対する感謝や恩義というものを大切にすべきだと思うので、Googleのエンジニアが転職して情報を流すとは思いたくないが、外国の常識は違うかもしれないし、そういう懸念はあると思う。

だから、そうならないように、他社より格段にすばらしい環境を提供しているんじゃないだろうか。


コカコーラ社はそのレシピを守るために、キーとなる情報を知っている人間を別々の場所に管理して、決して一同に会することがないようにしていると聞いたことがある。
Googleでも同様の秘密保持対策が練られているんだろうか?
それともそんなことをしなくても、人材を惹き付ける自信があるんだろうか?


僕はGoogleが好きなので、どうかお願いしたい。
アンフェアな人材競争をテクノロジー競争に持ち込まないで欲しい。
GoogleのエンジニアにはずっとGoogleに居て欲しい。
そして、Googleは社員を惹き付け続ける会社で居て欲しい。




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今日のひとこと
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心配するんじゃなくて、信じよう。
心配するのは、疑っているということ。
そうじゃなくて信頼しよう。
『あんたのことが心配で』じゃなくて、
『あんたのこと信じてるよ』でいこう。
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