Googleの白銀比

回に続いて、Googleロゴのデザインの美しさに迫ります。

黄金比の他に知られている美しい比率として「白銀比」というものがあります。

白銀比 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%8A%80%E6%AF%94

『1:√2=1:1.414・・(1:2の平方根)』の比率のことです。
あまり馴染みがないかもしれませんが、実はこれ、A4やB5等の用紙の比率なんです。そう聞くとなんだか意味のある数字に思えてくるから不思議です。


なぜこんな中途半端な比率が用紙サイズとして世界的に使われているかというと、半分に折ったときに、その長い辺が折る前の短い辺とちょうど同じ長さになるからなんですね。コピー用紙にあるように、A3の半分がA4、A4の半分がA5とぴったりになるのはこういうことです。


て、これをGoogleロゴに適用してみたのがこの図。Googleの2つの検索ボタンの幅に合わせてロゴが入るように囲った大きな枠が、なんとほぼ白銀比(1:1.414)になっています。

そして、それを半分にすると、ちょうど「黄色のo」の中心を縦線が通ります。また半分にすると、不思議と「g」の文字がギリギリ枠の下線に接して入ります。そしてそれをさらに半分にすると、「g」の文字が右線に接してきれいに入ります。そして、もう一度半分にした線を横に伸ばすと「Gの横棒」「赤のoの中心」「黄色のoの中心」「eの横棒の付け根」を美しく貫くんです。

ここまで見事な比率なロゴだからこそ、しっくりくるのでしょう。見事なデザインだと思います。