YouTubeが止まらない
今日もネットを賑わせているYouTubeの話題を。
ITmediaさんの「YouTubeのビデオ閲覧、1日1億本を突破」という記事から。
by ITmedia 『YouTubeのビデオ閲覧、1日1億本を突破』
インターネットビデオ検索のYouTubeは7月16日、同サイトでユーザーが閲覧しているビデオが1日当たり1億本を超えたと明らかにした。「スナックサイズ」ビデオの需要が急増している格好だ。
昨年後半にどこからともなく現れたYouTubeは、Web計測サイトHitwiseの最新の週間統計によれば、米国のマルチメディアエンターテインメント市場で29%を確保し、首位に立つようになっている。
同社によれば、YouTubeのビデオはインターネットで閲覧されている全ビデオの60%を占める。ビデオはYouTube上で無料で配信され、広告開発など事業を支える収益を上げるための手段はまだ開発中だ。
少し前にFPNさんの記事にあった様に、5000万と言われていただけに(↓)、この伸びはすさまじい。
【YouTubeの基礎データ】
ページビュー:2億件/日
ビデオ閲覧数:5000万件/日
ビデオ投稿数:3万5000本/日
ユニークユーザー:600万人/日 (12月:300万人/日)
転送量:200テラバイト/日
回線コスト:月100万ドル(1億2000万円程度)?
投稿制限:100MB/1ビデオ(10分程度?)(ほとんどは5分以下らしい)
ここまで発展すると、ビジネスモデルがどうこうというレベルではなくなってくる。
1日1億PageViewではなく、1日1億VideoViewだ。この違いは大きい。
ポータル等で重視されるPVの場合、一瞬でも見れば1カウントだ。ちょっと間違えてクリックしたり、ちょっと試しにリンク先を除くだけでカウントされる。本当に意味のあるViewなのかどうかはわからない。
一方、VideoViewの場合、途中で視聴をやめるケースもあるだろうが、再生ボタンを押して見ようと思ったきっかけのモチベーションは、単にポータルでリンクをクリックした時より大きいはずだ。
クリックモチベーションだけでなく、画面を見る集中力(脳内シェア)も間違いなく大きいだろう。ポータルを閲覧している時は無意識のうちに広告から目をそらしたりするものだが、動画視聴中に別の動画が始まったら見てしまうだろう。TV広告のモデルを見れば明らかだ。
この差を広告モデルで表すことができれば、大きなビジネスチャンスが広がるのではないだろうか。
例えば、1VideoViewにつき、たったの1円の広告費だったとしても、1億円/日、365億円/年だ。
いくらなんでも1円稼ぐモデルは創れるはずだ。仮にもう少し高く取れれば、あっという間に数千億円規模のビジネスになる。
Googleの検索連動型広告Adwordsは、『検索時のクリックは通常のクリックと商業的価値が異なる』という効果を基に大成功した。YouTubeは『動画視聴時の再生クリックとユーザ脳内シェアは、通常のクリックと商業的価値が異なる』という証明ができるだろうか? できるだろう。 もうすぐ大変な市場が誕生しそうだ。